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上橋菜穂子さんによる異世界ファンタジー小説『守り人シリーズ』をNHKが『大河ファンタジー 精霊の守り人』として2016年3月から3部作で放送。主役の女用心棒バルサは綾瀬はるかさんが演じています。

2017年1月からは『精霊の守り人Ⅱ ~悲しき破壊神~』としてシーズン2が放送されましたが、それに先立ち、2016年10月のスタッフブログで劇中に流れる劇伴音楽について、シーズン2用に20曲ほど追加録音したと発表されました。
ちなみに、劇伴音楽とは映画やドラマ、演劇、アニメで流れる伴奏音楽のことです。

今回はその『精霊の守り人Ⅱ ~悲しき破壊神~』の劇伴音楽にスポットを当ててみました。


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音楽で国や心情まで表現

『精霊の守り人Ⅱ ~悲しき破壊神~』では国ごとに劇伴音楽が異なります。
主な舞台となるロタ王国をイメージした曲は民族楽器が楽しく、逆に、他国を蹂躙するタルシュ帝国は禍々しく激しい曲になっています。

また、登場人物の心情までも音楽で表現しています。
中でも「聖なる怒り~光の牙~」が耳を引きます。
この曲は、バルサが守ることになった神と共鳴する力がある少女アスラ(演・鈴木梨央さん)が恐怖や怒りと共に発する光で人々を切り裂き薙ぎ倒す際の曲で、その大いなる力に対する畏怖をソプラノ歌手の山田麗さんが歌い上げています。

番組プロデューサーの渡辺潔さんはこの曲について、メインテーマ曲がモチーフになっていることに疑問を抱いたそうですが、山田麗さんの歌声が入った途端、脳裏に返り血を浴びたバルサの姿が浮かび、バルサとアスラは合わせ鏡で、それを音楽で表現したのだとわかったとスタッフブログに記しています。


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ロタバンドの秘密

『精霊の守り人Ⅱ ~悲しき破壊神~』では町の中にも音楽があふれています。
ロタの町の中を奇抜なメガネや黒子のようなマスクなどで着飾った謎の音楽集団が、これまた謎の笛や打楽器、弦楽器を打ち鳴らしながら練り歩きます。

この謎の音楽集団、実は、ひちりき奏者の稲葉明徳さん、和太鼓奏者の小島功義さん、琵琶奏者の友吉鶴心さんが扮しており、スタッフは「ロタバンド」と呼んでいるそうです。

ちなみに、ひちりき(篳篥)は雅楽などで使う縦笛のような管楽器の一つで、漆を塗った竹で作られています。
また、友吉鶴心さんは風俗考証も担当されているそうです。

奇抜なメガネやマスクなどはエキストラの吹き替えができるように顔を隠すためだったそうです。音楽活動が忙しい三人が撮影に参加できる日にちが限られていたとか。
ロタバンドが身に着けているマスクは人物デザイン監修の柘植伊佐夫さんがデザインしており、スチームパンクな雰囲気で様々な民族が集まる港町の匂いを醸し出しています。また、即興で演奏した楽曲もどこか懐かしさもあるのですが無国籍で、とても楽しげで華やかなで私も行ってみたくなりました。

最終章のシーズン3の放送は2017年11月との発表がありました。
ストーリーや4Kで撮影された美しく迫力のある映像はもちろん、劇伴音楽も楽しみですね。


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